求人募集サイトは年々増加しており、内容も多様化しています。そのため、人事担当の皆様はどの媒体を利用すれば良いか迷うことも多いのではないでしょうか?
そこで今回は、求人募集サイトの種類やおすすめサイトについて解説していきます。「これまで求人サイトへの理解が曖昧だった」「新しい媒体に挑戦してみたいから、比較したい」とお考えの方にぴったりの内容です。最後まで読んで、日々の採用活動に生かしてみてください!
求人募集サイトの種類
求人募集サイトには、「有料」と「無料」の2種類のサイトがあります。サイトによっては無料でも有料でも使える媒体もありますが、それぞれの違いについて解説します。
無料
無料サイトは、掲載から採用まですべて無料で行うことができるサービスです。多くの場合、原稿を作成したり掲載の運用をしたりするのは企業側であることが多いです。
無料の場合、有料のサイトと比較しても露出が低かったり、企業からのマネタイズ(有料化)の営業電話がかかってきたりします。
採用活動を急いでいない場合や、ある程度のノウハウを持っていて自社で運用まで巻き取りたいと考えている企業は、無料から始めてみても良いでしょう。
有料
有料サイトは、「バイトル」や「タウンワーク」などが代表的で、料金が発生するタイミングも媒体ごとに異なります。無料サイトと比較しても表示順位が上がりやすくなります。
スピード感のある採用活動や、スキルや経験を欲する採用活動では、ある程度求人媒体にお金をかけることがおすすめです。なぜかというと企業の営業担当がつくため、プロの意見や専門的なデータをもとに、ロジカルな採用活動を行うことができるからです。
求人広告では、「必ず」人を採用することはできないかもしれません。しかし、戦略により採用成功の確率を高めることは可能です。
無料サイトと併せて有料サイトも利用することは、採用成功にぐっと近づけるといえるでしょう。
有料求人募集サイトの課金形態
有料求人募集サイトでは、課金が発生するタイミングが媒体により異なります。代表的な4つのタイプを紹介していきます。
・掲載型課金
・採用型課金
・クリック型課金
・応募型課金
掲載型課金
1つ目は、掲載型課金の媒体です。求人広告を掲載するタイミングで料金が発生します。応募人数が多くても少なくても料金は変わらず、掲載期間が決まっていることが多いです。
幅広いターゲットに向けて掲載する場合や、待遇が良く魅力的な求人では、掲載型課金の方が費用対効果を上げやすくなります。
採用型課金
2つ目は、採用型課金の媒体です。求人サイトに原稿を掲載するタイミングでは料金は発生しません。代わりに、原稿を通して応募が来た後、採用したら1人に対して料金がかかるタイプです。
求人サイトへの掲載でも採用課金型のものはありますが、人材紹介なども採用課金型に含まれます。他のタイプと比較して、一番まとまった金額がかかりやすくなります。
また、ダイレクトリクルーティングも近年増加しています。求人サイトに登録している会員に対してDM(ダイレクトメール)を送付してスカウトするようなスタイルの広告のことです。こちらも同じように、DMの送付ではなく、採用したら料金が発生します。
相場としては、次のようになります。
- 求人広告:1名採用当たり3,000円~10万円
- ダイレクトリクルーティング:1名採用当たり想定年収の15%前後
- 人材紹介:1名採用当たり想定年収の30%前後
なお、想定年収とは、求職者が入社した場合1年間在籍したと仮定した理論上の年収を指します。
クリック型課金
3つ目は、クリック型課金の媒体です。運用型広告とも呼ばれており、Google広告などWeb広告と似ている部分が多いです。
企業が原稿を掲載するタイミングではお金はかかりませんが、求職者に原稿をクリックされると1クリック分の金額が消費されます。最初に期間を決めて上限予算を設定しておくことができるため、上限までクリックがされれば掲載が終了するという仕組みです。
掲載型課金の媒体を利用していても、詳細PV(クリック数)が伸びないという課題を抱えている企業や案件には、クリック型課金の相性が良いでしょう。原稿の中身を見られずに掲載期間が終了してしまうことがないため、閲覧保証のサービスともいえます。
応募型課金
4つ目は、応募型課金の媒体です。応募課金の場合、掲載してから応募が発生したタイミングで料金が発生します。
掲載型課金では応募がなかなか集まらず、コストパフォーマンスが悪いと感じている企業には使いやすい成果報酬の媒体です。しかし、応募が多数集まると結果的にコストがかさむ場合もあります。
応募数の上限を決めて掲載の様子を見ていき、応募者の質が伴っているかについても振り返りを行いながら進めていきましょう。
専門的な求人募集サイト
求人募集サイトには、さまざまな業種が集まっているものもあれば、専門性に長けているものもあります。ここでは、業種・雇用形態・属性の3つの種類について解説していきます。
業種ごとの専門サイト
1種類目は、飲食専門・美容専門など業界に特化した求人サイトです。業界を絞ることで幅広い応募は見込めなくなりますが、経験者の採用がしやすくなります。
経験者や業界を定めている求職者にとって、同業の求人が複数掲載されていることは比較しやすく、使いやすいと感じてもらうことができます。また、一般的な求人サイトよりも専門的な検索軸が設定されていることも多く、探しやすい仕様になっている点も魅力です。
雇用形態ごとの専門サイト
2種類目は、雇用形態で分かれているサイトです。一般的に、アルバイト専用媒体・正社員専用媒体・派遣専用媒体の3つに分けられているケースが多いでしょう。
すべて一緒に掲載できる媒体もありますが、雇用形態を確認しながら応募しなければならないため、雇用形態ごとにはっきり分かれている方が、求職者にとって使いやすくなります。
属性ごとの専門サイト
3種類目は、属性ごとの専門サイトです。たとえば、主婦(夫)向けのサイトや新卒サイトなどが対象になります。
特に新卒は選考の進め方がアルバイトや中途正社員とはまったく異なるため、専用サイトを使うケースが非常に多いです。属性によって仕事を探す時の観点が異なり、志向に合わせた検索軸や役立つコラムが掲載されている求人サイトもあります。
おすすめの求人募集サイト:掲載型課金
ここからは、求人募集サイトの種類ごとにおすすめサイトを紹介していきます。まずは、6つ掲載型課金の求人募集サイトの特徴を解説しましょう。
バイトル
「バイトル」は、当社ディップ株式会社が運営しているサイトです。特徴は次のとおりです。
- アルバイト専用媒体サイト
- 1週間から掲載可能
- 掲載中に原稿修正・休止が可能
- 若年層の会員が多い
- プロモーション活動が盛んで認知度も高い
アルバイト採用を行いたい店舗や企業に支持されており、学生の確保をはじめるとする若年層のユーザーにアプローチしやすいサイトです。
料金プラン
- 1週間3万円~
公式サイト
マイナビバイト
「マイナビバイト」は株式会社マイナビが運営している媒体です。特徴は次のとおりです。
- アルバイトプランと正社員プランの2種類
- 1週間から掲載可能
- 掲載中に原稿修正・休止が可能
- LINEバイトとの連携が可能
45年以上の歴史のある株式会社マイナビが運営しているだけあり、安心感が強いのも顧客に選ばれている理由です。LINEバイトとの連携でユーザー数を伸ばしていることも特徴的です。
料金プラン
- 1週間2万円~
公式サイト
タウンワーク
「アルバイト求人と言えば?」という質問に対しての想起率が最も高いのが「タウンワーク」です。株式会社リクルートが運営しており、特徴は次のとおりです。
- フリーペーパー、ネットへの掲載が可能
- indeedとの連携が可能
- 掲載中の修正は基本不可
- 若年層からシニア層まで幅広いユーザー
- 地方の採用活動にも適している
フリーペーパーの設置により、都会のみならず地方のエリアでもアプローチがしやすく、幅広く露出を見こむことができます。
料金
- 1週間1万8,000円~
公式サイト
リクナビNEXT
タウンワークと同じく、「リクナビNEXT」は株式会社リクルートが運営しています。特徴は次のとおりです。
- 正社員専門媒体
- 会員制求人サイト
- 有効求職者数(3ヶ月以内にログインしている会員)が日本でNo1
- indeedとの連携可能
- 経験者採用にも強い
リクナビNEXTは完全会員制のサイトであるため、会員にならないと応募することができません。そのため、企業は会員の中から自社のターゲットになりうる人材の数を調べることができ、DMを送付することも可能です。
会員制サイトに多い「登録して放置している会員」が多いことにも目を付けており、有効求職者数の数にこだわっている点がポイントです。
料金
- 4週間15万円~
公式サイト
DODA
「DODA」はパーソルキャリア株式会社が運営しているサイトです。特徴は次のとおりです。
- 正社員専用媒体
- 会員制求人サイト
- エージェント求人も転載
- 理系職種の掲載割合が多数
IT系の業種や商社・メーカーなどの割合も多く、ホワイトカラーの職種が多いという特徴があります。
料金
- 4週間18万円~
公式サイト
はたらこねっと
「はたらこねっと」は、当社ディップ株式会社が運営している媒体です。特徴は次のとおりです。
- 正社員、契約社員、アルバイト、派遣向け媒体
- 掲載中案件入れ替え可能
- 「派遣×求人」のキーワードでのSEO上位表示
- 39歳以下の会員が約5割
派遣媒体というイメージが強い媒体かもしれませんが、ここ3年ほどで掲載割合は変化しており、正社員などの求人数が増加しています。39歳以下の若年層の会員が多いことも特徴的で、若手採用を望む企業から支持されています。
料金
- 1週間1枠3万5,000円~
公式サイト
おすすめの求人募集サイト:採用型課金
続いて、採用型課金のおすすめ媒体を3つ紹介していきましょう。
ビズリーチ
「ビズリーチ」は株式会社ビズリーチが運営しているダイレクトリクルーティングのサイトです。「ビズリーチ」には次のような特徴があります。
- ハイクラス(役職者・有資格者・経験者)向けサービス
- 30代以上の会員が7割を占めている
- 即戦力採用をテーマとしたサイト設計
- 会員にも有料プランがある
とことんハイスペックの人材獲得を目指したコンセプト構成になっています。会員側にも有料プランがあるのは珍しく、転職活動への意欲の高さも感じられる求人媒体です。
料金
- 1名採用ごとに想定年収の15%~
公式サイト
Green
株式会社アトラエが運営しているのは、IT業界向けの求人サイト「Green」です。こちらは業界に特化した成果報酬型サイトであり、特徴には次のようなものがあります。
- IT・Web業界における技術者採用に強い
- 求職者へのアプローチ数が無制限に可能
- 求人原稿の掲載数に制限なし
- 20~30代のユーザーが多い
IT系のベンチャー企業などにも多数支持されており、初期費用を抑えた採用活動が可能になります。IT・Web業界における人手不足は今後ますます加速していくことが予測されているため、サイトの勢いも増していくでしょう。
料金
- 1名採用ごとに30万円~
公式サイト
マイベストジョブ
「マイベストジョブ」は株式会社ファーストブランドが運営している成果報酬型求人媒体です。次のような特徴があります。
- 業界最安値の採用単価
- 最短1分で登録、翌日掲載公開が可能なスピード感のはやさ
- 求人検索エンジンにも無料転載
採用活動はしたいけど初期費用を抑えたいと考えている企業にとって、採用単価が5万円という金額は非常に魅力的でしょう。「初期費用」「月額費用」「システム利用料」がかからないため、とことんコストカットをしたい企業をサポートしてくれる求人媒体です。
料金
- 1名採用ごとに5万円
公式サイト
おすすめの求人募集サイト:クリック課金
続いては、運用型の求人サイトとして増えているクリック課金システムのおすすめ求人募集サイトを2つ紹介します。
Indeed
「Indeed」は、株式会社Indeedが運営している求人検索エンジンです。本部はシンガポールにあり、日本には支社があります。「Indeed」の特徴は次のとおりです。
- 日本最大級のユーザー数
- ユーザーファーストのサイト設計
- 正社員、アルバイト、派遣など雇用形態を問わず多くの求人が掲載
- 求人数、修正、停止の作業が無制限
CMの本数も多いことから認知度が爆発的に伸びており、年齢や性別を問わず多くのユーザーが利用中です。SEO対策に長けており、「求人」「転職」などの関連ワードで検索した際に、高確率で最上位表示されています。
料金
- 1クリック単価15円~
公式サイト
求人ボックス
「求人ボックス」は株式会社カカクコムが運営している求人募集サイトです。「求人ボックス」には次のような特徴があります。
- 月間利用者数800万人以上
- クローリング、採用ボード(直接投稿)、リスティング広告という3パターンの掲載方法
- 日本人にも使いやすいシンプルなサイト設計
1つ目に紹介した「Indeed」は外資系企業が運営しているサイトとなるため、全世界で使われているデザイン構成ですが、人によっては見にくいと感じる方も多くいます。
その半面、株式会社カカクコムが運営している求人ボックスは、日本語が不自然なところもなく、他の検索エンジンと比較して圧倒的に使いやすいと感じるはずです。
料金
- 1クリック単価15円~
公式サイト
おすすめの求人募集サイト:応募型課金
最後に、応募型課金システムの求人サイトを4つ紹介します。
マッハバイト
「マッハバイト」は、株式会社リブセンスが提供しているアルバイト向け採用媒体です。次のような特徴があります。
- 10~20代のユーザーが多い
- 掲載型課金と応募型課金の2パターンがある
- 採用お祝い金というシステムがある
- 応募型課金の場合は初期費用0円
応募しやすいサイト構成を用意するだけではなく、きちんと採用までつなげるためにも採用お祝い金というシステムがあるのも特徴的です。
料金
- 1応募1万円~(通常案件)
- 1応募1万5,000円~(正社員や有資格者応募)
公式サイト
マイナビバイトのエントリープラン
「マイナビバイト」は掲載型課金のサイトですが、『エントリープラン』という応募課金型のプランがあります。次のような特徴です。
- 1名応募あたり課金が発生する
- 原稿の掲載順位は最下位
- 介護、保育、医療系の職種は採用難易度が高いため料金が異なる
掲載型課金の場合費用対効果が悪いとされている業種や職種だけエントリープランを利用する企業も多いです。
料金
- 1名応募ごとに8000円~
公式サイト
シフトワークス
HRソリューションズ株式会社が運営しているのが「シフトワークス」です。次のような特徴があります。
- ミドルシニア層のユーザーが多い
- 掲載料がかからず応募のタイミングで課金される
- 複数の姉妹サイト(「はた楽求人ナビ」「ニホンdeバイト」「ユメックスネット」「mizicana」)への転載が可能
ミドル層の採用を考えている企業にとって、使いやすいサイトです。転載先の姉妹サイトも同じようなターゲットのサイトになるため、同じ属性に対して集中的にアプローチすることができます。
料金
- 1名応募ごとに6,000円~
公式サイト
しゅふJOB
「しゅふJOB」は、株式会社ビースタイル メディアが運営している主婦(夫)向けの求人サイトです。次のような特徴があります。
- 主婦(夫)をターゲットにしたサイト設計
- 掲載型、採用課金型、応募課金型の3種類から選べる
- 応募数の上限設定が可能
- 「まとめて応募」ができない仕様になっている
主婦(夫)層が欲しいという企業にはぴったりの専門サイトになっており、大手から中小企業まで23,000社以上の導入実績もあります。正社員としての経験があるユーザーも多く、即戦力としての採用活動も可能な媒体です。
料金
- 1名応募ごとに5,500円~
公式サイト
まとめ
現在採用活動に苦戦しているのであれば、今回お伝えした内容を参考に、さまざまな求人媒体に挑戦してみてください。それぞれにメリットとデメリットがあるため、案件や用途によって使い分けましょう。
応募受付や顧客の情報管理などはシステムに任せて作業効率を上げるのがおすすめです。
便利な2つのシステムとして、当社ディップ株式会社が提供する「HRコボットfor応募対応」と「jobs」を紹介します。
「HRコボットfor応募対応」には次のような機能が搭載されています。
・複数求人からの応募者を一元管理
・365日24時間自動応対
・チャットボットの活用
・面談日時の自動設定
派遣会社のように複数の求人サイトを活用している企業にとって、一つの画面で管理することにより、応募者を放置することなく対応スピードを上げることができます。
「jobs」は中小企業向けの派遣管理システムです。次のような多くの機能を使うことができます。
・顧客情報管理
・案件情報管理
・スタッフのマイページ作成
・勤怠や経費報告
・シフト作成、提出管理
派遣案件や顧客の管理が煩雑にならず、作業時間を短縮することができるため、新規開拓営業などの他の業務に注力することが可能です。
ぜひ2つのシステムについて導入を検討してみてください。少しでもご興味をお持ちの方は、お気軽に当社ディップ株式会社までお問い合わせください。